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非常食便利帳

あなたのお宅では災害への備えは万全ですか?
標準的備え
(最低3日分)
非常食米・レトルト食品・缶詰・インスタント食品
飲料水一人一日3リットルを目安に
燃料簡易ガスコンロ・カセットボンベ・固形燃料
食器等なべ・ナイフ・缶きり・割りばし・コップなど

登山家の目から見たタイプ別非常食ストラテジー

標準装備したいマニュアル型(マニュアル型)
最小限にしたい超合理型(超合理型)
簡単なものがよいパーム型(パーム型)
携帯したいプロフェッショナル型(プロフェッショナル型)
癒されたいサバイバル型(サバイバル型)


マニュアル型

標準装備したい(マニュアル型)

 非常食の定番というのはやはり、水、乾パン、氷砂糖とコンビーフ。持出用リュックに 詰めておきます。
 リュックを押し入れの奥にしまおうとしているあなたは、かなりの減点対象です。 災害は突然やってきます。いつでも持ち出せなくては意味がありません。 日中はあなたが主に活動する部屋に置いておきます。戸棚のなかに入れてはいけません。インテリアを 気にしますか?リュックをおしゃれなものにしましょう。夜は枕もと、きき腕側に。

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超合理型

最小限にしたい(超合理型)

 そうです。あなたがすでに思いついたように、非常食をまったく準備しないという方法もあります。
あの大震災のとき非常食を持ち出せた人が何人いたでしょう?2階の押入れの奥ですか?倒壊した家では もはや捜索は困難。キッチンの食料品の方がてっとりばやいかもしれません。
あなたは「ひとりもの」ですか?足腰は丈夫ですか?なら災害時ケガなく歩けるようでしたら、ただちに災害地域から 脱出をはかります。最悪、徒歩でも1キロ10分の早足で歩けば、4時間で24キロ外まで出られます。1日の行動で 脱出できますので災害圏外脱出後に食糧を確保します。たぶん、お金があればコンビニで購入できるでしょう。

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パーム型

簡単なものがよい(パーム型)

 乾パンの缶詰はどうもかさばっていやだと思うあなたは、もっと簡単な食品で用意しましょう。
 登山の場合はどのような短い登山でも必ず非常食を持っていきます。ただ重くかさばるものは 登山の楽しみを半減させますので、おやつと非常食を兼用で考えます。もっとも効率的なのは やはりチョコレート。アルファベットチョコ1袋で1ヶ月のビバークが可能という報告もあります。
 空腹に耐えられる意志の強いあなたは生存可能まで食料摂取を減らしてください。ならばポケットに おさまる程度のチョコレートと飲み水をつくる薬剤。もしくは泥水をハンカチで濾して飲む勇気をもちましょう。 ただしチョコレートは暑さに弱いので夏場は手で溶けないm&mかマーブルチョコにしましょう。

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プロフェッショナル型

携帯したい(プロフェッショナル型)

 そう、災害時には動ける限りそこに留まり救助活動もしようと考えているあなたには 活動エネルギーを供給できるだけの食事が必要となります。しかしもははやダイニングテーブルは 残されていません。
 あなたに必要なのは行動食(レーション)です。立ったまま装備のままで つまり軍手をはめたままでもきちんとカロリーをとらなければ救助活動の効率が落ちます。 乾パンでこのエネルギーを確保するとなると多量の水を飲みつつ、それでもあなたは飲み込むのに相当 苦労するでしょう。登山家でも行動食は各自の工夫のみせどころ。おすすめは最近日本でも 増えてきたシリアルバーの類です。ジェル状ドリンクものど越しがよく栄養バランスも取れています。 これらとチョコレートなど甘いものを組み合わせます。保存がきき糖質の多いものとして干しいも干しぶどうなども人気があります。あなたの救助を待つ人がいます。移動しながら食事をとり時間を 無駄にしません。 これらの行動食は1食分ずつパックにしてリュックのなかにいれます。
 この救援作業用のリュック 枕もとに置くにはでかすぎますね。 ただ家屋が倒壊してしまうと取り出だせません。こういうときはデポです。庭がひろく物置のある人は そこへ、また専用コンテナを置いておくのもよいと思います。また町会などが備蓄している設備があれば そこに置いておくのもよいかもしれません。定期的に入替え本格的に用意しておきます。

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サバイバル型

癒されたい(サバイバル型)

 災害時にはパニックになり興奮状態が続きます。倒壊した家をみてショックを受けない人はありません。 多くの死者やケガ人に遭遇し、心身衰弱の状態になります。山の遭難でも最も不可解なのは疲労凍死です。
 それほど寒くないところで、リュックにはたくさんの食糧、ビバーク用シートみんな入っているのに全く 手をつけず一晩で亡くなってしまいます。一方もっと悪条件でもしっかり生き延びる人もいるのです。
 大切なのは精神状態。ですから、冷えて疲労困憊のときは休憩時には手間隙かかってもお湯を沸かし熱い 紅茶やスープをつくって飲みます。気持ちをネガティブな方にもっていかないことが大切なのです。
 暖かい食事やおいしいもので人は単純に癒されます。非常食にもやっぱりは用意したい。おすすめは アルファ米。お湯さえあれば(水でも時間があれば)簡単においしいご飯になります。鍋もいりませんし味の方も あなどれません。
 おかずもいりますか?フリーズドドライものを試してください。メニューの多さに驚かれること でしょう。スープもお忘れなく。インスタントのココア紅茶など甘いものも用意しておきましょう。
 水と鍋(コッフェル)も用意しておきましょう。少しのお湯なら固形燃料だけで沸かせますが、 やはりコンロがあるといいでしょう。EPIガスのコンロは手軽で安全です。日ごろからアウトドアキャンプなどの 機会に操作に慣れておきましょう。これらは定番の非常食と比べても多少かさばりますが、家族全員がレンジャー部隊 の訓練を受けていない場合は乾パンよりこちらを選択しましょう。
 救援を待つ間はやみくもに動き回るのはあまりよい作戦ではありません。待つというのも十分有効なストラテジーなのです。

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