コース紹介

恵比寿えびす 貞福寺 八千代市吉橋804 047-450-5956
大黒天だいこくてん 妙徳寺 八千代市真木野244 047-488-5402
吉祥天きっしょうてん 妙光寺 八千代市小池531 047-488-1505
福禄寿ふくろくじゅ 東栄寺 八千代市保品917 047-88-5476
弁財天べんざいてん 長福寺 八千代市米本1587 047-88-2467
毘沙門天びしゃもんてん 正覚院 八千代市村上1530-1 047-482-7435
寿老人じゅろうじん 長福寺 八千代市萱田1427 047-485-4030
布袋尊ほていそん 観音寺 八千代市高津1347 047-450-2753

全体地図こちら

自転車は軽車両に分類されるため、原則的には車道を走ることになっています。
この標識によって「自転車通行可」で指定されている区間は自転車が歩道を走ることができます。

市役所前を出発 恵比寿の貞福寺へ

恵比寿(えびす) 貞福寺 八千代市吉橋804 047-450-5956 写真
あじさい橋

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鷺沼西跨線橋

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「血流地蔵道」道標

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参道の19体の石仏
下から順番に、不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来、観世音菩薩、勢至菩薩、阿弥陀如来、阿悶如来、大日如来、虚空蔵菩薩、(地獄能化)地蔵菩薩、(餓鬼能化)宝掌菩薩、(畜生能化)宝処菩薩、(修羅能化)宝印手菩薩、(人間能化)持地菩薩、(天上能化)堅国慧菩薩。

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石段の上にある
血流地蔵菩薩

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貞福寺本堂

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八福神像

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吉橋城址の切通の道

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吉橋城址碑
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黄色く点滅しているところは、自転車では危険な箇所です。

 ここでは例として、習志野市役所から出発します。
 習志野市内を自転車で走るには、専用道のあるハミングロードが便利です。市役所前からハミングロードへ入るには京成津田沼駅東側の踏切を利用するのが近いのですが、ここは道幅が狭いので自動車の間を走り抜けるのは怖いですね。そこで消防署の裏から郵便局(鷺沼台局)へ渡る二つの跨線橋を使います。京成本線を渡る津田沼第一跨線橋は昔は木橋と呼ばれていましたが、2003年に架け替えられ、「あじさい橋」と名づけられました。車は通れないので自転車には好都合です。次に鷺沼西跨線橋で京成千葉線とJRを渡ります。緩やかな坂の橋ですが、すぐに大通りに面するので自転車を降りて歩いて渡りましょう。
 右手に曲がり、2002年に移転してきた習志野警察署の前を通ってハミングロードに入り、マルエツ東習志野店を目指します。パソコンを使ってこれをご覧になっていらっしゃる方なら、ヤマダ電機テックランド船橋店といった方が判りやすいでしょうか。ここからは高低差の無い専用道ですが、歩行者には十分注意してくださいね。
 自転車で安全な道は二通り。距離的に近いのは大久保駅東側から大通りを利用して北上する方法で、歩道も広いので安心です。でもハミングロードを三山十字路(ガソリンスタンドのジョモ)まで進み、左折するのもサイクリングとしては楽しいですよ。三山十字路の少し手前からが船橋市です。
 マルエツから県道57号線でドイトの前を通ります。車の場合は、県道57号線と国道との「実籾街道入口」の三叉路まで行ってから右折しますが、自転車の場合は途中、道が左カーブに差しかかるところで、自衛隊の脇を抜ける細い道を利用できます。
 国道296号線(成田街道)に出たら右折、ここも歩道があります。自衛隊の塀がなくなる「新木戸」三叉路で、左折して県道61号線(木下街道/船橋印西線)に入ります。この「新木戸」三叉路のガソリンスタンド(出光のセルフスタンド)のところに、貞福寺への「血流地蔵道(ちながれじぞうみち)」道標が復元されています。血流地蔵はこれから向う貞福寺に祀られていて、この道標は貞福寺・成田・江戸の三叉路に享和3(1803)年に建てられたものです。下半分は側溝に埋まっていましたが、掘り起されて2002年に一部をコンクリートで補修して復元されました。この写真からも「血流」の文字が読み取れます。道標の後に説明板がありますので、車の往来に気をつけながら読んでみて下さい。この三叉路からが八千代市です。
 ここから東葉高速線の八千代緑が丘駅アピタ八千代店の前を通って、一つ目の信号(2004/01現在)、吉橋の八幡宮の三叉路まで行きます。アピタを過ぎて八幡宮に近づいたあたりは歩道拡張整備中です。交通量も多いので十分注意してくださいね。
 八幡宮の三叉路で右手に曲がりますが、以前ここで自転車と自動車の接触事故を目撃したことがあります。見通しが悪く坂にもなって、コース最初の難関です。そこで八幡宮の木立の中を抜ける小道をを利用しましょう。
 坂道を下りきると、花輪川が見えます。その手前の道を左に曲がります。ここからは目印になるものが無く、今回の八福神めぐりで一番わかりにくい箇所ですが、右手の川にかかる小さな橋に注目。三つ目の橋の交差点を左に入ると、貞福寺の緩い石段の下にでます。左側が坂になっていますから、自転車を持ち上げながら登るのも簡単です。右手に並ぶ19体の石仏の名前を読みながら上がってくると神妙な心持ちになります。
 石段を登りきると左手には、六地蔵と石の「血流地蔵菩薩」があります。貞福寺の木造のご本尊「血流地蔵菩薩」は中世の戦乱期に吉橋城主高木伊勢守胤貞(たかぎいせのかみたねさだ)の守護本尊だったもので、天文6(1537)年吉橋城が北条氏に攻められ滅亡後、家臣達が貞福寺を建てこの地蔵を祀ったと伝えられています。新木戸の血流地蔵道の道標はここへの道しるべです。尚、車の場合は二つ目の橋で左に曲がるとお寺まで坂道を上ることが出来ます。
 貞福寺の本堂の右手に八福神のリーフレット、ご朱印を戴くための台紙などがひとまとめに箱に納められています。
 本堂の右手前に八福神の石像が並んでいるのを見ると、ここまでの道中の疲れも飛びます。さぁ、いよいよ八福神を巡拝しましょう。

 ところで、この貞福寺は吉橋城址にあります。先ほどの石段下から右手の道はその切通の道です。石段で出会ったお年寄りによると「このあいだオイハギが出たから怖い」そうです。確かに薄暗く気味悪いですが、見る人が見れば城址とわかる眺めだそうです。坂の途中に右手へ入るところがあり、この中に「吉橋城址」の碑があります。

地図
黄色く点滅しているところは、自転車では危険な箇所です。

大黒天の妙徳寺へ

大黒天(だいこくてん) 妙徳寺 八千代市真木野244 047-488-5402

 貞福寺から妙徳寺へ向います。国道16号線の島田台交差点が当面の目印です。
 貞福寺の左手の小道から先ほどの県道61号線に戻ることもできますが、県道にでるとすぐに坂の上り下りがあり、歩道が狭く、自転車は通れません。そこで貞福寺の石段を降りて尾崎公会堂で右折、橋を渡ったら左折、そのまま進む道はサイクリングとして安全に楽しめます。秀明大学八千代高校・中学校の裏を抜けて睦中学校の手前で県道61号線(木下街道/船橋印西線)に合流できます。この先の県道は交通量が多いので、慎重に進んでください。
 国道16号線の島田台交差点を渡るとほどなく、左手に秀明大学の大きな看板が見えます。ここを左折、大学の前を抜けて坂道を下りきった角を左へ。ここには「老人ホーム」の看板が立っています。
 少し行って「特養はなみずき」の看板で左の路地に入るとすぐに妙徳寺です。
 本堂の左手前に大黒天をお祀りする大黒堂があり、ここにご朱印スタンプが用意されています。

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妙徳寺

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大黒堂

吉祥天の妙光寺へ

吉祥天(きっしょうてん) 妙光寺 八千代市小池531 047-488-1505 写真
妙光寺

 先ほどの道を進むと、妙光寺の屋根が見えてきます。バス停「妙光寺」の角を左に曲がると、すぐです。今回の八福神巡りで一番近いお隣さんですね。
 本堂の前にご朱印スタンプが用意されています。

福禄寿の東栄寺へ

福禄寿(ふくろくじゅ) 東栄寺 八千代市保品917 047-88-5476 写真
東栄寺

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台紙(「菓匠香梅」提供)

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台紙
地図

 先ほどの秀明大学の坂道下の「老人ホーム」の看板まで戻ります。この通りを道なりに進むと、県道61号線(木下街道/船橋印西線)に戻ります。バス停「平戸台」の交差点です。これを左折。バス停「平戸入口」の近くに小さなガソリンスタンド(エネオス)があります。この細い道を右に入って、緩い坂道を下った先のT字路を左折すると、新川にかかる平戸橋にでます。新川は正式には「印旛沼放水路」。一般的に八千代市内は「新川」、千葉市に入ると「花見川」と呼ばれます。余談ですが、この川に沿って幕張の海岸から佐倉市の臼井、印旛村を通り、利根川の「水と緑の運動公園」までサイクリング道が続いています。
 平戸橋を渡るとすぐに左にセンターラインのある広い道が新しく作られています。直進すると坂道の上り下りになりますので、この新しい道を進みます。県道4号線(千葉龍ヶ崎線)を越えてぐるりと回って特養老人ホーム・デイケアサービスの「八千代城」の先で県道263号線(八千代宗像線)に出ます。これを左手に行くと、東栄寺に出ます。
 山門の右手に福禄寿の石像が立っています。ご朱印スタンプは本堂の前に用意されています。1月半ばに行った時には八福神宝船がカラー印刷された台紙(「菓匠香梅」提供)も用意されていました。

弁財天の長福寺へ

弁財天(べんざいてん) 長福寺 八千代市米本1587 047-88-2467 写真
長福寺

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弁財天のお堂

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戒壇石
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色く点滅しているところは、自転車では危険な箇所です。

 東栄寺から県道263号線(八千代宗像線)を米本交差点方面へ行きます。この道は広い歩道が整備されていて、交通量も少ないので走りやすいです。但し東京成徳大学の手前は上り坂、息を切らして自転車を漕ぎました。
 県道4号線(千葉龍ヶ崎線)との「下宿」交差点から先は非常に交通量が多いので危険です。特に「米本神社前」の信号前後は大型車に巻き込まれる危険があります。下宿交差点から国道まで路地を抜けた方が安全です。「米本団地南」信号を渡って長福寺へ向う道は少し遠回りですが安全で、老人保健施設荒井記念ホームから先は特に気持ちのよい道です。尚、下宿交差点にあるローソンには車椅子でも使えるトイレや、休憩できるコーナーがあります。
 車の場合は米本神社前の交差点で国道16号線を渡り「習志野霊園・長福寺霊園」の看板のすぐ下の道を右手に曲がります。
 参道の右手にある小さなお堂に弁財天が祀られています。すぐ前には「禁芸術売買之輩」と彫られた戒壇石が建てられています。游芸人が境内で商売することを禁じたもので、厳しい禅寺らしいところですが、音楽の神様の弁財天の前に建っているのは皮肉なものです。
 ご朱印スタンプは、参道を進んで本堂の右手、寺務所の中に用意されています。1月初めに行った時にはここにも台紙が用意されていました。
 さてご朱印を捺す前に要注意! 今回の八福神には「長福寺」さんは重複しています。弁財天(米本)と寿老人(萱田)の二箇所です。捺す場所をよく確認してくださいね。
 長福寺は米本城主村上綱清が開基したと伝えられます。米本城は米本神社南側から、先ほどの霊園までの台地にあったそうです。次に通る「城橋」はまさしくお城の橋だったそうです。

毘沙門天の正覚院へ

毘沙門天(びしゃもんてん) 正覚院 八千代市村上1530-1 047-482-7435 写真
ゆらゆら橋

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お正月飾りの正覚院

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釈迦堂(左)と
片葉葭弁財天(右)

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毘沙門天の像

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鴨鴛塚

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阿蘇沼片葉
厳島神社
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黄色く点滅しているところは、自転車では危険な箇所です。

 長福寺から城橋に出て新川沿いの小道を走りましょう。これは先ほどご紹介した利根川の「水と緑の運動公園」から幕張の海までのサイクリングロードの一部です。川風が気持ちよいですよ。歩行者専用のゆらゆら橋が見えてくる頃に、左手に正覚院がありあます。車の場合は、米本交差点から村上橋に抜ける、国道16号線と並行する道を行くと良いでしょう。
 正覚院は十六羅漢や釈迦如来像をはじめ、数多くの美しい石像が林立しています。本堂へ行く途中のお百度石の左手に釈迦堂があり、毘沙門天が祀られています。左奥には毘沙門天の像がありました。
 ご朱印スタンプは釈迦堂に用意されています。
 この正覚院には鴛鴦(おしどり)伝説があります。保元年間(1156〜59)に、平入道真円という男がここの阿蘇沼で鴛鴦を射止めました。その夜女人が現れ「あなたは私の夫を殺した」といい「日くるれば誘いしものを阿蘇沼の まこもかくれのひとり寝ぞ憂き」という歌を詠んで帰りました。翌朝、射止めた雄の鴛鴦と嘴を合わせて雌の鴛鴦が死んでいました。哀れに思った真円は殺生を悔い、沼のほとりに鴨鴛寺正覚院を建てて菩提を弔ったと言われます。釈迦堂の裏手に鴨鴛塚があります。裏面にはその和歌が刻まれています。また、それ以来阿蘇沼の葦はなぜか片葉になってしまい、村人は鴛鴦を不憫に思って弁天様を祀ったそうです。その「片葉の弁天様」は正覚院の向かいの「阿蘇沼片葉厳島神社」とのことだそうです。周囲に堀のような池がありましたが、今は干上がっていました。「この貯水池の魚は神様の魚です。取るべからず」の立て札が今は無い阿蘇沼を思わせます。釈迦堂の右手のお水舎にも「片葉葭弁財天」とあります。
 このような射た鴛鴦から夫婦愛を感じる伝説は、設定や歌の言葉は少し異なるものの、各地に見られます。「片葉の葦」も様々な由来ととも各地に分布しています。
 正覚院本堂右手の「天満宮」から坂道を登ると、郷土博物館(入場無料)への近道です。正覚院についての資料や、八千代市に関することが色々展示されています。

寿老人の長福寺へ

寿老人(じゅろうじん) 長福寺 八千代市萱田1427 047-485-4030 写真
長福寺

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寿老人の像

 正覚院から村上橋を渡り、八千代総合運動公園脇の道を抜けます。車の場合は「八千代警察署前」交差点を右に曲がります。ほどなく長福寺へ出ます。
 ご朱印スタンプは本堂前に用意されています。左手に寿老人の像が立っています。

結願、布袋尊の観音寺へ

布袋尊(ほていそん) 観音寺 八千代市高津1347 047-450-2753 写真
観音寺

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布袋尊の像

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関東大震災朝鮮人
犠牲者慰霊の碑と
韓国式鐘楼

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高津比め神社
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黄色く点滅しているところは、自転車では危険な箇所です。

 「八千代警察署前」交差点を渡って、新川大橋通りに出ると、歩道が広くて走りやすいです。これを八千代市役所手前の信号で左折。ここから国道までは交通量が多く、非常に危険です。短い距離なので自転車を降りて歩いた方が安全でしょう。国道296号線(成田街道)「市役所前入口」交差点を渡って直進します。小さな川を渡って、右T字路を右折、信号二つ目を左折すると、すぐに観音寺の前に出ます。箒を持ったかわいい小坊主の石像が出迎えてくれます。
 ご朱印スタンプは本堂前に、左手には布袋尊の像があります。
 ここで出会った八福神めぐりのご夫婦(八千代市島田在住)も自転車でした。無理をせず、三日かけて八福神を巡拝したそうです。
 この観音寺の本堂左手の道を登ると、関東大震災朝鮮人犠牲者慰霊の碑と韓国式の美しい鐘楼があります。大晦日には除夜の鐘を突く事ができます。また、この坂道を登りきると、七年祭に参加する高津比め神社があります。

習志野市へ帰路

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黄色く点滅しているところは、自転車では危険な箇所です。
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八千代八福神の幟

 観音寺からは防衛庁宿舎の横を走りますが、自転車通行可の歩道以外は車道を走ることになりますので、十分注意してください。ハミングロードとの交差点手前は危険なので、「八千代台駅入口」の交差点を右折して、イトーヨカドー東習志野店方面へ行きます。交差点直前の路地を抜けることも出来ます。ヨーカードーの交差点まで行くと上り坂がきついので、二つ目の信号、八千代台浄水場のタンクの先を左手に入った路地の坂道を下っていくとラクチンです。この路地は西から東への一方通行で、八千代市と習志野市の境界線です。イトーヨーカドーの東の道にでたら、南下、途中日立の前を通って愛宕橋へ出るのも近道ですが、ハミングロードのほうが自転車では走りやすそうです。ハミングロードに出るとここからは往路と同じです。最後まで気をつけてお帰りください。