次郎左衛門宅に集合

 祭はまず、八剱神社の神主を二代前(昭和24年没)まで勤めていた、屋号:次郎左衛門宅(鷺沼1丁目)に人々が集まるところから始まります。この「次郎左衛門」は鷺沼弁ではジロゼームと発音するのだそうです。

 市役所の方から新しい道を14号に降りてきて、一本千葉よりの路地を北にはいると、すぐに次郎左衛門さんの家です。門のところには注連縄が張られていました。家の中には既に白装束の若者達も集まっています。庭では甘酒も振る舞われていました。

 総代や町会役員、市長等の招待客のご挨拶のあと、御神酒を交わします。中高生は形だけで飲まぬようにと、ご注意がありました。

 神棚の隣に、古峰山の掛け軸と天狗面が掛けられていたので、祭との関係が気になったのですが、天狗の面と一緒に栃木の古峰山へ行ったときに買ってきたもので、剣の祭りには関係ないとのこと。なお、古峯〔こみね〕の講(注) は鷺沼にもあったそうです。


(注)古峯信仰といって、栃木県鹿沼市の古峰原〔こぶがはら〕にある、古峯神社を中心とする信仰。コブガハラ講・フルミネ講・コミネ講と称して東北から関東地方一帯に代参講が分布する。天狗に関する奇談を伝える。(『日本民俗事典』大塚民俗学会編、弘文堂)

集合 ねり 祈願祭 辻切り 宿 祭の夜 いわれ 参考文献

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